地域通貨「CoCoコイン」、9月20日から個人間取引が可能に! ―Pokepayアプリを活用し、失効間近のコインをシェアして循環へ―

CoCoコインの個人間取引が可能に 期限が迫ったCoCoコインは、お世話になっている人に感謝のお裾分け

 

新宮CoCoスクエア(福岡県糟屋郡新宮町)が運営する地域通貨「CoCoコイン」は、2025年9月20日より利用者同士の個人間取引(シェア機能)を開始します。これにより、有効期限のある“腐るお金”をユーザー同士で譲り合い、地域の中でより活発に循環させることができるようになります。今回の機能は、株式会社ポケットチェンジが提供するPokepayアプリを通じて実現しました。

CoCoコインは、2024年に新宮CoCoスクエアで誕生した地域通貨で、「お金を循環させることで人と人をつなぐ」ことを目的としています。最大の特徴は、有効期限を設けることで「貯め込むのではなく、使って回す」仕組みを備えていることです。3か月ごとに失効し、失効分の一部を利用者に再分配することで、小さな経済圏の中で持続的な動きをつくり出しています。

今回新たに導入される個人間取引機能により、利用者同士が余ったコインを譲渡・シェアできるようになります。特に失効直前のコインを他の人に渡すことができるため、「どうせ消えるなら、誰かに使ってもらおう」という自然な循環を後押しします。

なお、個人間で移動できるのは「CoCoコイン」のみです。失効ポイントを還元して配布される「CoCoポイント」については譲渡できません。また、譲渡されたコインの有効期限はそのまま引き継がれ、リセットされることはありません。失効期限を意識しながらシェアし合うことで、地域内での利用をさらに促す仕組みとなっています。

この個人間取引は、株式会社ポケットチェンジが提供するPokepayアプリの機能を利用することで実現しています。ユーザー同士がスマートフォンアプリを使って簡単に送金できるため、運営側の追加コストや複雑な手続きは不要です。さらに、取引には手数料が一切かからないため、気軽に安心して利用することができます。

今回の対象はCoCoコインのアプリユーザー全員です。ただし、物理カードである「CoCoカード」については現時点では個人間取引に対応していません。今後、利用者の声を踏まえながら対応範囲を検討していきます。

新宮CoCoスクエアは、地域の小さな経済圏を実験し、実践するフィールドとして、多様な仕組みを取り入れてきました。今回の個人間取引機能もその一環であり、「顔が見えるコミュニティだからこそ安心できる」環境の中で、地域内のつながりをより深めていくことを目指します。

 

※これを読み取ってもチャージできません。

 

地域通貨システム
  Pokepay:
https://pokepay.jp/ja/enterprise


導入施設
  新宮CoCoスクエア:https://shingucoco.jp/
システム開発
  株式会社イーハイブ:https://www.i-hive.co.jp/

 意図

個人間取引を導入する狙いは、失効してしまうコインをできるだけ活用し、地域内の循環を強めることです。特に「もったいないから誰かに譲りたい」「ありがとうの気持ちを伝えたい」という自然な動きが生まれることを期待しています。
ただし、個人間で移動できるのはCoCoコインのみで、失効ポイントの還元によって配布されるCoCoポイントは譲渡できません。また、譲渡されたコインの有効期限はリセットされず、引き継がれる仕組みとなっています。

イチオシポイント
  • 有効期限切れ間近のコインを無駄にせずシェアできる
  • Pokepayアプリを利用するため、簡単・安全・追加コスト不要
  • 手数料なしで利用可能
  • 譲渡しても有効期限はそのまま引き継がれる
  • 対象は「CoCoコイン」のみで、CoCoポイントは譲渡不可
  • 顔が見えるコミュニティだから安心
アイデアの誕生と課題

CoCoコインの運用を続ける中で、「失効してしまうコインがもったいない」という利用者の声がありました。そこで生まれたのが、余ったコインをシェアできる仕組みです。課題は不正利用や転売の懸念でしたが、新宮CoCoスクエアは地域の顔が見える小さな経済圏であるため、そうしたリスクはほぼありません。さらにPokepayの既存機能を利用することで、運営側に新たな負担なく導入できることが大きな後押しとなりました。

 お読みいただいているみなさんへ

CoCoコインは「お金を循環させ、人と人をつなぐ」ことを目指しています。今回の個人間取引は、コインを単なる「支払い手段」ではなく「分かち合いの道具」として進化させる取り組みです。有効期限を意識しながらシェアすることが、さらに新しい交流を生み出すきっかけとなるでしょう。これからも地域の皆さんと一緒に、新しいお金のあり方を育てていきたいと考えています。