宮城県大崎市議会の皆様が新宮CoCoスクエアを視察!実はすべてがつながっている、地域の新しい仕組み

新宮CoCoスクエア|視察・施設見学レポート|2026年10月15日

宮城県大崎市議会の皆様が新宮CoCoスクエアを視察!実はすべてがつながっている、地域の新しい仕組み

宮城県大崎市議会の会派「O-axis(オアシス)」の皆様が、新宮CoCoスクエアに視察にお越しくださいました。

遠く宮城県から、新宮町で取り組んでいる地域づくりや施設運営に関心を持っていただき、本当にありがとうございます。

今回お越しいただいた皆様

大崎市議会 会派 O-axis(オアシス)

加川康子さん
法華栄喜さん
小嶋匡晴さん
小玉仁志さん

まずは地元のニュースで、つかみはOK!(笑)

今回の視察では、約1時間、スライドを使って新宮CoCoスクエアの取り組みをご紹介しました。
ただ、いきなり施設の説明を始めたわけではありません。
実は、視察の前日である10月14日、宮城県大崎市でちょっとびっくりするニュースがありました。
国道4号でトラックの荷崩れが発生し、なんと1,000羽以上のニワトリが道路に散乱したというニュースです。
翌日、まさにその大崎市から議員の皆様がお越しになるということで、説明用スライドの2枚目に、このニュースを入れておきました。
福岡まで来て、いきなり地元のニワトリのニュースが登場するとは思われなかったでしょうね(笑)。
おかげさまで、最初のつかみはOK!
そんな少し和やかな雰囲気から、新宮CoCoスクエアの説明をスタートしました。

 

コワーキングスペース?レンタルスペース?実はそれだけではありません

新宮CoCoスクエアには、これまでもさまざまな地域から視察にお越しいただいています。
ただ、視察される皆様の関心は、それぞれ違います。
コワーキングスペースの運営に関心がある方。 レンタルスペースの活用方法を知りたい方。 レンタルボックスを使った小さな起業支援に関心がある方。 地域通貨やコミュニティづくりに興味がある方。
外から見れば、確かにそれぞれ別のサービスに見えると思います。
しかし、私たちが説明を始めると、皆様が驚かれることがあります。

実は、これらは別々に考えて始めた事業ではないんです。
すべては「多様な働き方を実現したい」という、一つの想いから始まっています。

新宮CoCoスクエアは、空いているスペースにいろいろなサービスを詰め込んだ施設ではありません。
一つの社会課題を解決しようと考えていくうちに、必要な仕組みが次々と生まれ、つながっていった施設なのです。

出発点は「週5日、フルタイムで働くことが正解なのか?」

私たちが最初に考えたのは、働き方の問題でした。
企業は人手不足だと言います。 一方で、地域には働きたいのに働けない人がたくさんいます。
子育て中の方、介護をされている方、定年を迎えた方、障害や体調の問題などで長時間の勤務が難しい方。
週5日フルタイムでは働けなくても、週1日や週2日なら働ける人はいるのではないか。
だったら、フルタイムを前提にするのではなく、一人ひとりの事情に合わせた働き方を考えればいい。
そこから、私たちが提案している「週2正社員(短時間正社員)」という働き方につながりました。
ところが、働き方を変えるだけでは解決しません。
週1日、週2日働くために、毎回遠くまで通勤するのは大変です。 できれば自転車で通えるような、身近な地域に働く場所があったほうがいい。
さらに、地域で働く人たちが交流し、学び、スキルアップできる場所も必要になります。
それなら、その拠点を地域につくろう。
そうして生まれたのが、新宮CoCoスクエアです。

一つの課題から、次々にサービスがつながっていく

地域に働く場所と交流の場ができると、今度は新しいチャレンジをしたい人たちが集まってきます。
手作りの商品を販売してみたい。 自分のお店を持ってみたい。 資格や経験を活かして講師をしてみたい。 自分の技術で仕事を始めたい。
でも、いきなり店舗を借りたり、事業を始めたりするのは大変です。
そこで、レンタルボックスやシェア型書店、レンタルスペース、カルチャー講座などが、チャレンジの入口になります。

多様な働き方を実現したい
↓
地域に働く場所が必要
↓
人が集まり、交流や学びが生まれる
↓
起業・創業のチャレンジが始まる
↓
小さな商いを支える仕組みが必要
↓
店長制度・CoCoレジ・CoCoコインへ

こうして見ていくと、コワーキングスペースもレンタルボックスも、別々のサービスではないことが分かっていただけると思います。
さらに、施設で人と人がつながることで、起業や創業だけでなく、新しい商品や企画、地域イベントなども生まれています。
そして、これらの活動を通して生まれたお金が、地域の中で循環していくことも大切です。
そのために取り組んでいるのが、3か月の有効期限がある地域通貨「CoCoコイン」です。 期限が切れたコインの80%を利用者に再分配することで、貯め込むよりも使うことを促す仕組みにしています。
私たちが目指しているのは、単に場所を貸すことではありません。

人が集まり、役割が生まれ、商いが育ち、お金が循環する。
その全部がつながっていることが、新宮CoCoスクエアの特徴です。

月5時間の店長制度が、小さな商いを支える

中でも、視察の際にご紹介している特徴的な仕組みが、レンタルボックスと店長制度です。
新宮CoCoスクエアでは、月に5時間の店長業務を担うことで、月額2,000円から自分のお店を持つことができます。
一般的な委託販売とは違い、オーナー自身もお店を運営する側に参加します。
店長業務といっても、レジや掃除だけが目的ではありません。
自分の商品をお客様に紹介する。 ほかのオーナーさんの商品を知る。 商品の並べ方やPOPを工夫する。 オーナー同士で新しいアイデアを出し合う。
そんな日々の活動が、商売の勉強にもなり、地域のコミュニティづくりにもなっています。
そして、オーナーさん同士が店長業務を分担することで、常駐スタッフの人件費を抑えた店舗運営ができています。
小さな商いを始める人にとっても、施設を運営する側にとっても、メリットがある仕組みです。

CoCoレジと地域通貨も、現場の課題から生まれました

多くのオーナーさんが商品を出し、それぞれが交代で店長をするとなると、当然ながら管理が複雑になります。
誰の商品がいくら売れたのか。 誰が店長を担当するのか。 月末の売上精算をどうするのか。
そこで開発し、実際に運用しているのが「CoCoレジ」です。

商品・売上管理

バーコードを使って販売し、オーナーごとの売上を管理します。

日替わり店長の管理

店長のシフトや役割、権限などを管理します。

キャッシュレス決済

PayPayや地域通貨CoCoコインなどで決済できます。

月末精算の効率化

複数のオーナーさんの売上精算を効率化します。

CoCoレジは、単なる販売管理のレジではありません。
多くの人が少しずつ役割を分担しながら、お店を運営するための仕組みです。
今回の視察でも、こうした仕組みの成り立ちや、施設の運営実績、ほかの地域への展開の可能性などをご説明しました。
また、商品づくりから販売までを応援する新たな取り組みとして、飲食チャレンジを支える「新宮CoCoキッチン」の構想についてもお話ししました。

説明のあとは施設見学。実際にCoCoレジを体験!

約1時間のスライド説明のあとは、実際に施設の中を回りながらご案内しました。
レンタルボックスに並ぶ商品や、地域の皆様が活用しているスペースなど、現場を見ながら説明させていただきました。
そして今回は、商品も実際に購入していただきました!
もちろん、販売には新宮CoCoスクエアで使っている「CoCoレジ」を利用していただき、どのような仕組みで運営しているのかも体感していただきました。
スライドでシステムの説明を聞くのと、実際に商品を購入してみるのとでは、感じ方も違うのではないでしょうか。
現場で動いている仕組みを直接見ていただけることは、視察を受け入れる私たちにとってもうれしいことです。

ちょうど結研の店長さんが!めんたいジャーキーをお土産に

そして、ちょうどよいタイミングで、レンタルボックスオーナーでもある結研(ゆいけん)の店長さんがいらっしゃいました。結研が販売しているのは、福岡らしい商品の一つ「めんたいジャーキー」。
今回は、店長さんから直接ご紹介していただき、試食もしていただきました。
そして、お土産としても購入していただくことに!
宮城県からお越しの皆様に、福岡の商品を持ち帰っていただけるのは、うれしいですね。
それだけではありません。
商品を作る人がいて、店長として紹介する人がいて、それを購入するお客様がいる。

まさに、私たちが日頃から大切にしている「人と人がつながる商い」を、その場で体験していただくことができました。
こうした偶然の出会いが自然に起こるのも、新宮CoCoスクエアの面白いところだと思います。

大崎市でも、同じような仕組みが生まれるかもしれない

今回の説明では、新宮CoCoスクエアの運営実績だけでなく、ほかの地域でも同じような仕組みを展開できるのではないか、というお話もさせていただきました。
たとえば、駅の空きスペース。 商店街の空き店舗。 道の駅や地域の交流施設。
すでにある場所を活用し、地域の人たちが少しずつ役割を担い、小さな商いを始められるようにする。
大切なのは、新宮CoCoスクエアと同じ建物をつくることではありません。
地域にある人材や資源を活かし、そこに暮らす人たちが主役になれる仕組みをつくることです。
新宮町と大崎市では、人口も地理的な条件も、地域が抱える課題も違うと思います。
しかし、少子高齢化や人材不足、空き店舗の活用、地域コミュニティの維持など、共通する課題もあるのではないでしょうか。今回の視察が、大崎市の皆様にとって、新しい地域づくりを考えるヒントになればうれしく思います。

施設をつくることが目的ではなく、人が活躍できることが目的

新宮CoCoスクエアでは、これからもさまざまな取り組みが増えていくと思います。
ただし、新しいサービスを増やすこと自体が目的ではありません。
地域で働きたい人が働ける。 何かを始めたい人が、小さな一歩を踏み出せる。 自分の得意なことを活かして、誰かの役に立てる。
そんな人を一人でも増やしていきたいのです。
そのために必要なものが、コワーキングスペースであり、レンタルボックスであり、カルチャー講座であり、CoCoレジやCoCoコインなのです。
だからこそ、別々のサービスとして見るだけでは分からない部分があります。

新宮CoCoスクエアの主役は、施設でもサービスでもありません。

ここで働く人、チャレンジする人、商品をつくる人、応援する人、そして利用してくださる皆様です。

それぞれが自分の役割を持ち、無理なく関わりながら、一緒に場所を育てていく。

そんな施設でありたいと思っています。

遠方からのご視察、ありがとうございました!

宮城県大崎市議会 会派O-axis(オアシス)の加川康子さん、法華栄喜さん、小嶋匡晴さん、小玉仁志さん。
遠く宮城県から新宮CoCoスクエアまでお越しいただき、本当にありがとうございました。
最初はニワトリのニュースから始まった今回の視察(笑)。
その後は、私たちが取り組んでいる多様な働き方や地域の仕組みについてお話しし、最後は実際のお買い物まで体験していただきました。
今回のご縁が、これからの地域づくりや、新たなチャレンジにつながっていけば幸いです。
そして、いつか大崎市からも、新しい地域の取り組みについてお話を聞ける日を楽しみにしています。

新宮CoCoスクエアは、これからも「誰もが主役になれる場所」を目指して、地域のチャレンジを応援していきます!

 

新宮CoCoスクエア
運営:一般社団法人中小企業事業推進機構
公式サイト: https://shingucoco.jp/