仕事を長く続けていると、当然ですが詳しくなります。
知識が増える。
技術が上がる。
経験も増える。
最初は何もわからなかったのに、気づけば人に教えられるくらいになっている。
それは、とてもいいことです。
というより、事業をしている以上、プロにならないと困ります。
お客様からお金をいただいて仕事をしているのですから、知識も技術も経験も増やしていかなければいけません。
でも、プロになればなるほど、忘れてしまうものもあります。
それが、
「自分も最初は素人だった」
という感覚です。
たとえば、ハンドメイドアクセサリーを販売していて、
「イヤーカフって、ピアスの穴がなくてもつけられるんですか?」
コーヒー豆を販売していて、
「豆のまま買ったら、家でどうしたらいいんですか?」
ネイルサロンをしていて、
「ジェルネイルって、自分で取れるんですか?」
毎日その仕事をしている側からすると、
「え?そこから?」
「それくらい知ってから来てよ」
と思ってしまうことがあります。
でも、考えてみれば当たり前なんです。
イヤーカフを初めて買うから、つけ方を知らない。
コーヒーに興味を持ち始めたばかりだから、豆をどうすればいいかわからない。
初めてネイルサロンに行くから、ジェルネイルの仕組みを知らない。
知らないから、あなたに聞いているんです。
だから、お客様と接するときには、
「お客様は知らない」
というところから始めてみる。
知っていたら、その説明を飛ばせばいい。
でも最初から、
「これくらい知っているだろう」
と決めつけない。
知らないことを、恥ずかしいと思わせない。
それが大切なんじゃないでしょうか。
そして、
「そんなことも知らないの?」
と思いそうになったら、一度思い出してみてください。
自分が素人だったころ、どうだったかな?
自分も最初から全部知っていたわけではないはずです。
今なら簡単にできることに何時間も悩んだり、ものすごく基本的なことを誰かに聞いたり、
「こんなこと聞いたら恥ずかしいかな」
と思ったこともあったはず。
今、自分にとって当たり前になっていることも、
昔の自分にとっては、当たり前ではありませんでした。
だからといって、素人のままでいいという話ではありません。
むしろ逆です。
事業をして、お客様からお金をいただいている以上、
自分はちゃんとプロにならなければいけない。
知識を増やす。
技術を磨く。
経験を積む。
プロとして、どんどん成長する。
でも、お客様を見るときには、
素人だったころの自分を忘れない。
この両方が大切なんだと思います。
新宮CoCoスクエアの「小さなあきない講座」は、単に商売のやり方やテクニックだけを学ぶ講座ではありません。
自分の商品を、お客様はどう見ているんだろう?
自分では当たり前だと思っていることが、お客様には伝わっているだろうか?
自分が素人だったころ、何がわからなかっただろう?
そんなふうに、一度お客様の側に立って、自分の商売を見直してみる。
これも、小さな商売を続けていくうえで、とても大切なことです。
何年も商売をしているからこそ、見えなくなることがあります。
一人で考えているからこそ、気づかないこともあります。
誰かと話して、
「あ、確かに!」
となる。
そんな小さな気づきから、商品の説明が変わったり、POPが変わったり、接客が変わったりするかもしれません。
そして、その小さな変化が、次のお客様につながるかもしれません。
プロの知識と、素人の目線。
その両方を持ちながら、自分らしい小さな商いを育てていく。
そんなことも、新宮CoCoスクエアの「小さなあきない講座」で一緒に考えてみませんか?