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多様な働き方と小さな経済の循環を育む拠点「新宮CoCoスクエア」(福岡県新宮町)は、2025年より共感コミュニティ通貨「eumo(ë)」による決済を導入します。
同施設ではすでに地域通貨「CoCoコイン(Pokepay)」を運用中ですが、今回の導入により両方の“腐るお金”が共存し、共感でつながる地域経済の実験が始まります。
「eumo」と「CoCoコイン」は、ともに“有効期限のあるお金”という特徴を持っています。
3か月で失効する仕組みを通じて、「貯める」より「使う」「渡す」ことを促し、地域の中で想いと価値を循環させます。
この仕組みを知ったとき、私たちは衝撃を受けました。
「そうか、お金は“残すもの”ではなく、“流すもの”なんだ」と。
新宮CoCoスクエアで使われている「CoCoコイン」は、まさにその考え方に影響を受けて誕生しました。
eumoの理念をそのまま真似しながら、「ひとつの通貨にまとめるのではなく、各地で小さな“腐るお金”が自立して生まれる社会」を意識して設計したのです。
私たちはeumoと対立しているわけではありません。
むしろ刺激を受け、学びながら、地域通貨として自分たちなりの実践を積み重ねてきました。
そして今回、eumoを使っている方々がCoCoスクエアでも支払いできるように、CoCoレジにeumo決済を組み込みました。
同時に、CoCoコインも従来どおり利用可能。
つまり、新宮CoCoスクエアは「どちらの通貨も使える共感拠点」となります。
eumoの最大の特徴は、支払い時に「ありがとう」「応援しています」といったメッセージやギフトを添えられることです。
単なる決済ではなく、「想い」をお金と一緒に届ける。
つまり、eumoは“気持ちを運ぶお金”なのです。
この仕組みにより、支払い金額の平均8%前後が自発的なギフトとして上乗せされていると言われます。
お金の数字よりも、「この人の活動を応援したい」「この場所を残したい」という共感が経済を動かす。
その哲学こそが、私たちのCoCoコインの目指してきた姿でもあります。
今回の導入は、eumoのギフト文化とCoCoスクエアの地域循環の仕組みが“重なり合った”結果でもあります。
先にeumoがあったんです。
私たちはその存在に刺激を受け、「こういう社会が本当に実現できるのか」と心を動かされました。
eumo Academyで学んだ知識や考え方を、新宮CoCoスクエアの運営にふんだんに取り入れています。
通貨もそのひとつです。
ひとつの通貨にまとまるより、あちこちに小さな“腐るお金”が生まれることに意味があると思っています。
それぞれの地域が、それぞれの想いで動き、ゆるやかにつながっていく。
CoCoスクエアは、その多通貨共感社会のひとつの実験場です。
eumoを導入することで、想いの通ったお金がさらに交わり、人と人の関係がより豊かに循環していくことを願っています。
新宮CoCoスクエアでは今後、eumoユーザーがCoCoスクエアを訪れて利用できる環境を整え、地域のマルシェやカルチャー講座などにも共感通貨を広げていく予定です。
複数の“腐るお金”が共鳴し合うことで、「共感」が通貨の共通単位になる。
そんな未来の地域経済を、新宮CoCoスクエアから実証していきます。
eumo公式サイト:https://eumo.co.jp/
eumoアプリ:https://currency.eumo.co.jp/
新宮CoCoスクエア公式サイト:https://shingucoco.jp/
名称:新宮CoCoスクエア
所在地:福岡県糟屋郡新宮町美咲3-1-1 新宮プラザ2階(新宮ドームそば・カラオケジョイサウンド隣)
営業時間:10:00〜18:00
公式サイト:https://shingucoco.jp/
「eumoを真似した」と公言していますが、それは“コピー”ではなく“共感的模倣”です。
先に理念を打ち出してくれたeumoに敬意を払いながら、自分たちの地域でできることを形にしてきました。
共感通貨が一つに統一されるよりも、各地で多様に芽吹くことこそが“共感資本社会”の本質だと考えています。
共通点は「有効期限があること」「流通によって循環を生むこと」「お金に想いを乗せること」。
違いは、CoCoコインは地域内循環を重視した“生活圏の通貨”、eumoは人と人の“共感圏の通貨”という点です。
今回の導入で、生活と共感の2つのレイヤーが重なる実験になります。
eumo Academyで学んだ「共感資本」の考え方や“関係性を豊かにする経済”という視点は、CoCoスクエアの運営そのものに生きています。
通貨の仕組みだけでなく、スタッフやオーナーとの関係づくり、マルシェの設計、カルチャースクールの企画にも「共感から始める」を意識しています。
今後は、eumoネットワークを通じて全国の共感拠点との連携を進め、学びや交流の場としての役割も強化していきます。
また、地域のマルシェ出店者やレンタルボックスオーナーにもeumo決済を広げ、**「地域×共感×多様な働き方」**が交わる新しい経済圏を形成していきます。