新宮CoCoスクエアで開催された最後の音楽会は、レンタルボックスの中のスペースで行われました。可愛い商品たちに囲まれながら、まるで雑貨たちが静かに見守ってくれているような、そんな不思議に温かい空間でした。
当日はFBSの取材カメラも入り、会場の熱気がさらに高まる中、堤麻衣子さんの演奏が響きました。手のひらサイズのミニチュアバイオリンから生まれる音は小さいはずなのに、その響きはどこか大きな未来を予感させるものでした。
トークでは、堤さんが「なぜ普通のバイオリンではなく、ミニチュアバイオリンなのか?」と何度も問われてきたことを率直に語ってくれました。バイオリニストを辞めるつもりなのか? 色物のような立ち位置になりたいのか? 周りからは心配の声もあったそうです。けれども、彼女は続けました。その結果、今こうして声をかけてもらい、海外でも演奏のチャンスを掴んでいる──。
白石秀樹さんの「作る」という情熱のトークもまた心を打つものでした。小さなバイオリンの木目ひとつにまで魂を込める姿勢は、ものづくりそのものの尊さを思い出させてくれました。
そして私は、麻衣子さんの言葉を聞きながら、ふと新宮CoCoスクエアの歩みを重ねました。
「コワーキングの素人が130坪もの物件を借りて運営なんてできるわけがない」
「何をやっている施設なのかよくわからない」
「ちょっと珍しいことをして気を引こうとしているだけじゃないのか」
そんな声は、オープン当初から私の耳にも届いていました。けれども、チャレンジを始めた時というのは、往々にして周囲から理解されないものです。むしろ「何をやってんだ?」と思われることの方が多い。
でも、自分が信じた道を歩き続けていると、いつか必ず光が差し込んでくる。今日の音楽会は、そのことを改めて教えてもらえた気がします。
新宮CoCoスクエアは、つながりの場であると同時に、チャレンジの場です。チャレンジは、すぐには理解されないかもしれません。でも、自分を信じて続けていけば、必ず誰かが見ていて、必ず未来につながっていく。
そう思いますよね? 麻衣子さん。
この音楽会をもって、新宮CoCoスクエアの一周年記念イベントはすべて終了しました。振り返れば、たくさんの人に支えられ、つながり、笑い合い、学び合いながら過ごした一か月でした。
足を運んでくださった皆さま、応援してくださった皆さま、そして一緒に企画・運営を担ってくださった皆さまに、心から感謝申し上げます。
小さなチャレンジを応援する拠点として、これからも新宮CoCoスクエアは歩みを続けます。二年目も、どうぞよろしくお願いいたします。
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