―― 会場の片隅から見えた、三日間のドラマと次の一歩 ――
6月20日(金)18時。
新宮CoCoスクエアに集まった面々の表情は、期待 7 割・不安 3 割。
それもそのはず、ここはアイデアをたった 3 日間 で “ビジネスのタネ” にまで育てる Startup Weekend 新宮町 の会場。
まずはピザパーティーで腹ごしらえと緊張ほぐしから。
そして、いよいよアイデアピッチ――一人ずつ前に出て、まだカタチにもなっていない想いを口にしていく。
あの空気の震え方は、今でもよく覚えています。
私も今回は「コーチ」として、そして「会場のお手伝い」として、がっつり3日間、みっちり見させていただきました。
最終日にお披露目されたのは4チーム。
どのプランも “お金もうけ” より “社会課題の解決” に目が向いていたのが印象的でした。
審査員の今村陽一さん(スリーアール株式会社 代表取締役社長)は、
「高校生から社会人までが“起業 1 年分”を 3 日で圧縮体験している感覚。
熱量がすごくて、こちらも学びだらけでした。」
とコメント。異なる視点と経験が重なり合いながら、チームで磨き上げられていくプロセスは、見ている側にも力をくれました。
2日目のコーチ・島田昭規さん(ICI株式会社 代表取締役)は、
「この熱量、なかなか体験できませんね」と語ってくれました。
そして懇親会のあと、電車で寝過ごして黒崎まで行ってしまったという可愛いハプニングも(笑)
それだけ真剣に向き合ってくださった証です。島田さん、おつかれさまでした!
今回が ファシリテーターデビュー だった本田忠さんは、
「Startup Weekendは、アイデアを“カタチ”にしながら
『軽やかな一歩を踏み出し続けること』を体験できる場。
懇親会で “自分でもやってみたい” という声が出たのが何よりの成果です。」
と語ってくれました。
“誰かが始めた輪”の中に入ってみたことで、「次は自分の番かも」と思える。
そんな空気がちゃんと生まれていたことを、会場のあちこちで感じました。
株式会社カムラックの賀村研さん(カムラックグループ代表)は、
「社会課題に向き合うプレゼンが多くて、ちょっと驚きました。
学生さんも多く参加されていて、いまの若い人たちが何に関心を持っているのかを感じることができました。
とてもいい機会でした。」
と振り返ってくださいました。
障がい福祉とITをつなぎ続けてきた実践者だからこその眼差しが、今回の挑戦にも温かく注がれていたように思います。
新宮CoCoスクエアは、創業・プチ起業と多様な働き方を応援する民間運営のコワーキングスペース。
段ボール家具に囲まれたちょっと不思議な空間ではありますが、日々いろんな人が何かを始めています。
今回の Startup Weekend を通じて、参加者だけでなく、コーチや審査員、スタッフの皆さんが
「こんな場所があるんですね」と言ってくださったことが、私たちにとっての何よりの収穫でした。
Startup Weekend は、「やってみたいけど…」と迷っていた人の心に、そっと火を灯すイベントです。
3日間でカタチになったのは、ビジネスの種だけじゃありません。
“自分にもできるかもしれない”という、次の一歩への感覚だったと思います。
主催者の糸川さんは、最後のあいさつでこんな言葉をくれました。
「“楽しかった”と手を挙げてくれた皆さんに、ただただ感謝です。
学びを“習う”だけに終わらせず、次の実践に繋げていってくれたら嬉しいです。」
その一歩を踏み出す人が、また次の誰かの背中を押す――
そんな循環が、きっとこれからも地域の中で静かに広がっていくはずです。
…もし、私があと 20年、いや30年若かったら。
きっと主催側に回っていたかもしれません(笑)
でも、正直なところ――
「何かの路線に乗る」のがあまり得意じゃないので、逆に斜に構えて眺めていたかもしれませんね。
ま、私は私で、私なりの起業創業支援のやり方があるので(笑)
そんな人間でも、一緒に応援できる場がある。それが嬉しかった三日間でした。
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