福岡県新宮町にある民間複合施設「新宮CoCoスクエア」で、2024年8月から導入された地域通貨 「CoCoコイン」。それは、単なる決済手段ではなく、人と人とのつながりや、応援の気持ちをめぐらせる、“共感経済”を育てる新しい仕組みです。
本記事では、そんなCoCoコインの特徴や使い方、そして導入背景と将来の展望までをご紹介します。
新宮CoCoスクエアは、プチ起業家や週2〜3正社員など、多様な働き方を応援する地域密着型の施設。その中で運営されている「レンタルボックス」では、出展者が日替わりで店長を務めるユニークな制度がありました。
しかし、日替わりの中で毎日現金を管理するのは、心理的にも実務的にも大きな負担。そこで、「現金を使わずに応援のやりとりができないか?」という発想から生まれたのが、CoCoコインです。
CoCoコインは、株式会社ポケットチェンジの「Pokepay」システムを活用したデジタル地域通貨。スマートフォンを使って、施設内のQRコードを読み取ることで決済ができます。
現在、現金では支払いができない運用となっており、決済は「PayPay」または「CoCoコイン」に統一されています。新宮CoCoスクエア内のすべての店舗がCoCoコインに対応しており、初めての方でも店長がその場で使い方を説明してくれます。
特徴的な仕組み:
3ヶ月で失効する「腐るお金」設計
コインはチャージから3ヶ月で失効します。貯めこむのではなく、使うことが前提。
失効分の80%を「使った人」に再分配
誰かが使わなかった分が、積極的に使った人のもとへ戻ってくる「使えば還る」仕組み。
施設内のみで利用可能
利用範囲は新宮CoCoスクエア内のレンタルボックス、イベント参加費、コーヒーサービスなど。月間の利用件数は約80件に上ります。
利用者の声:
「財布を出さずに済むのが楽」
「応援の気持ちが見えるかたちで渡せるのが嬉しい」
「期限があるから、遠慮せず気軽に使える」
店舗・出展者の声:
「現金管理がないことで、店長業務のハードルが下がった」
「つり銭の準備や金額のやり取りが不要で安心」
「お客様が“おまけでもう一品”と買ってくれる機会が増えた」
施設全体が通貨を共通ルールで使っているため、導入に伴うストレスや導入未対応の店舗は存在しません。
CoCoコインは、今後さらに以下のような展開を予定しています:
QRコード付きの物理カードの導入
スマートフォンを持たない高齢者や子どもにも使えるよう、カード形式のCoCoコインを準備中。
館外との実験的な連携
地域イベントなどで“応援通貨”として使える可能性を模索中。
再分配の通知機能の強化
「どれだけ戻ってきたか」を分かりやすく可視化し、使う楽しさをより高める設計へ。
チュートリアルや紙のガイド整備
デジタルに不慣れな方でも安心して利用できるよう、図解チラシや動画コンテンツの制作も検討。
CoCoコインが目指すのは、単なるキャッシュレス決済ではありません。
それは、人と人との関係性を**“経済行為にしないまま可視化する仕組み”**ともいえるでしょう。
「ありがとう」や「また来るね」の気持ちが、数字で残る。
「今日助かったよ」が、翌日のだれかへの応援につながる。
デジタル地域通貨の未来は、こうした**“人間らしい経済”をいかに技術で支えるか**にかかっているのかもしれません。
新宮町発のこの小さな試みが、やがて広がる「応援の連鎖」の一端となることを願って──。
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